
先月、このブログでお話をしていたCDが出来上がりました。
タイトルは「絆」(KIZUNA)です。
家族ぐるみでお付き合いをさせていただいている、このCDの演奏者である生徒さんは、昭和一ケタのお生まれで、小・中学校時代は満州に住んでおられました。
ここで終戦を迎えられ、いろんな大変な出来事に遭われながら引揚げ船で帰国されました。まるでテレビドラマのストーリーのような、その体験されたお話は、感想を述べる言葉さえ失うほどです。
お父様と二人三脚でがんばって来られた会社が作る「胡麻」は、全国のスーパーや食料品のお店に並んでいます。社長、会長を歴任され、現在は相談役となられましたが、今でも全国の営業所へ足を運び、社員さんたちに檄を飛ばしておられる、とてもパワフルな方です。レッスンもとても一生懸命に取り組んでいただき、ご苦労されてこられた経験からでしょうか、演奏される曲の音色は、とても深く、優しくて、レッスン室から漏れるその音に、スタッフや他の生徒さんも聞き入っていたほどです。
この生徒さんと出会ったのは、私がこの仕事を始めたばかりの頃です。この方のお嬢さんが私の職場の先輩で、久しぶりにご家族で遊びに来てくださったとき、しばらくレッスンから遠ざかっていたお父様に、やってみたら?と体験レッスンを薦められ、私がレッスン担当をさせていただいたのがきっかけです。コンサートにはご家族全員で応援に来ていただいたり、先輩からは「父をどうぞよろしくお願いします。」と優しく声をかけていただいたり、お食事にお招きいただいたり・・・。
そんな中、突然、最愛の奥様が亡くなられ、そして数年後、私の先輩であるお嬢さんが、そして、またその数年後、次女であるお嬢さんが相次いで亡くなりました。
こんなことがあるものなのか、と、いろんな思い出を思い出すたびに涙が出てきてしまいます。
が、ご本人はそれもしっかりと受け止められ、前を向いて、進んでおられます。
このご家族のファンがたくさんいて、お嬢さんたちに年の近い者が「自称 娘」を名乗り、かく言う私もその一員「6女」です。正式な外の娘(?)は7女まで存在していますが、それぞれがいろんな役割を果たしています。
・毎日早朝、電話をかけて無事を確認する娘
・なにかあったらすぐ飛んでいける娘
・医療従事者なので、健康管理が完全にできる娘
・音楽とパソコンのレッスンとお笑い担当の私
他にもこの生徒さんのファンは、数多く存在し、また、私たちはこの生徒さんに感謝の気持ちを持っています。
まだまだ語りつくせなくて、もどかしいのですが、そんな人と人との「絆」もあって、
このCDのタイトルになりました。
残念ながら一般のお店には出回りません。
ご縁のある方だけにお配りするものですが、もしそのご縁がありましたら、その音色に耳を傾けていただけたらと思います。
「今日という日は、これからの自分の人生の中の最初の一日」
前向きにがんばっていこう、と思わせてくれる、CDです。